Article

黄露怡 -子猫と子供の肖像画-「愛しいちびっ子たち」展

 

大好きな猫と子供をモチーフとした作品の制作を続ける黄露怡氏は、自身が母になり、子供の無邪気さにも触れ、さらに猫と子供の小さくかわいい存在に惹かれるようになりました。猫は、主に自分の親友たちの子猫がモチーフです。今回はその猫と子供の肖像の一部分を展示します。

 

<コンセプト>

猫は、可愛らしい存在。

いつから猫のことが好きになったのか…猫の顔は小さくて霊性に満ちていると思います。

その神聖な姿が現れた時 、私は猫から目が離せなくなる…猫の目がガラスの玉のように綺麗だと思っています。多分、ずいぶんと前から、猫のことが気になっているかな?

数年前、美大時代に寮で飼っていた子猫ちゃん、ミューミュという名前の猫ちゃんでしたが、我々が卒業した後、行方不明になりました。ミューミュの世話をしていたことは、今でもはっきり覚えています。はじめて来た時、とっても柔らかいちびっ子でした、目が閉じて、毛玉のように縮んでいました…ミューミュはママはいない子でした。母猫は、出産が原因で亡くなっていました。ミューミュがお腹をすかせていたところ、同じ寮の女の子に拾われ、ミルクを与えられていたのです。

その頃から、私は猫が好きになったのでしょう。たまに猫の落書きをしていました…今回の展覧会は、猫をテーマの中心として、私の友人たちが飼っている猫ちゃんたちを描いた作品を披露します。

 

猫と同じくらい可愛い存在は子供です。泣いたり笑ったり、喜怒哀楽がはっきりした表情。特に私は母になってから、子供たちの天真爛漫な笑顔と姿が堪らなく可愛いと思います。頭が小さくて、表情がおもしろくて、手も小さくて、足も小さい…鼻も口も、みんな小さい!

どんどんちびっ子は成長しますが、我々は老けていきます…その感情は複雑だ。喜んで、悲しんで、未練がある。しかし、永遠に変わらないのは、写真と肖像画かもしれない。その一瞬を記録して、保存しよう!

<プロフィール>
黄露怡 ホアン ルーイ

-1989年7月生まれ、中国 浙江省出身

-2011年 中国 杭州師範大学 美術教育(学部)卒業

-2014 年 中国杭州師範大学 美術学 油絵科 (修士)卒業

-2014年〜 会津若松市在住

-2018年  会津大学留学