11.2 ~ 12.4 江口敬 写真展「風姿」& 渡邉理絵香 絵画展「エクササイズ」


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「江口敬 写真展『風姿』・渡邊里絵香 絵画展『エクササイズ』」

会期:11月2日(水)〜12月4日(日)
(月・火休館日 10:00~17:00、最終日は15:00まで)

展示:写真/絵画

内容:2013年写真展「そのときの光」を開催された写真家・江口敬さんによる、能をテーマに制作した新作写真と、第5回西会津国際芸術村公募展一般の部大賞を受賞された、渡邊 里絵香さんの絵画作品の二人展。

<作者コメント>

〜江口 敬 「写真:風姿」〜
「能」をご存知ですか?
能(または能楽)は、室町時代から続く、日本を代表する舞台芸術の一つです。 憂い顔の白い能面をつけ、クラシックな装束を纏い、見方によっては抽象的とさえ言える舞を舞う舞台の様子を実際に、あるいは映像メディアを通じてご覧になった方も多いかもしれません。 現代まで伝わる能の演目はおよそ二百数十曲と言われており、その多くは能の始祖とも呼ぶべき観阿弥(かんあみ)と世阿弥(ぜあみ)の父子にさかのぼります。中でも世阿弥は、能の優れた作者・演者であったのみならず、能の真髄を記した指南書『風姿花伝(ふうしかでん)』を遺すなど、その後の日本文化のあり方に大きな影響を与えました。 能の演目のほとんどは、伊勢物語や源氏物語、平家物語のような、古代から中世にかけて成立した古典文学であったり、民間伝承を題材としています。能には、能という芸能が生まれるより前のさまざまな文化的エッセンスを漉して集め、それらを組み立て直して再提示するという特徴があります。それによって、能を見、能を聴く人々の心の中に、複雑で重層的なイメージを作り出そうとしているのです。 しかも、能の舞台演出は極めて大胆です。例えば、源氏物語の一挿話を基にした「葵上(あおいのうえ)」という演目では、タイトルになっている葵上自身は登場人物としては一切姿を現さず、ただ一枚の着物(小袖)が舞台中央に横たえられ、その着物が、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の生き霊に悩まされる葵上という一人の女性に見立てられるのです。 写真展『風姿』では、この「見立て」の精神をもっとも大切にしました。 「見立て」とは、或るものを別なものになぞらえること。或るものを通して別な何ものかを幻視する行為とも言えます。大空を横切る飛行機雲の写真に、それぞれの絵柄から想起される能の演目名を付したのは、私なりの「見立て」です。 あるとき突如、虚空に白い痕跡を現し、すぐまた風に押し流されて跡形もなく消え去る飛行機雲。その美しさと儚さに魅力を感じたのはもちろん、場所・時刻・季節・気象……さまざまな要素が加味されることにより自在に変化する飛行機雲の姿かたちに思わぬ感情の揺れや物語性を見出したことが、この作品集誕生の大きなきっかけでした。 能が、舞台の上で古い物語を新しく仕立て直し、懐かしさと新鮮さの両方の感情を二重写しで生み出すように、本写真展が見る人の胸中に深く響くメッセージとなることを心より願っています。 2016年11月 作者

<作者プロフィール>

江口 敬
写真家
1972年 東京都三鷹市生まれ。
学習院大学法学部政治学科卒業。学生時代、能(仕舞と謡)の稽古に勤しむ。仕事の傍ら、独学で写真を学ぶ。�「日常のとなりにある、非日常の美しさ」をメインテーマに、自然風景や生活空間に存在する光・色・形の美をモティーフとした作品の制作・発表を行っている。�近年は〈場の力〉や日本の伝統芸能から想を得た作品を多く発表している。
福島県福島市在住。
http://eguchitakashi.wixsite.com/photography
http://egtkweb.exblog.jp
《個展》
2010.12.18 – 2011.1.16 「Beyond」 Kalos Gallery(宮城県仙台市)
2012.2.1 – 2.13 「風渡ル組曲」 珈琲楓舎(風花画廊内)(福島県福島市)
2012.4.14 – 5.6 「風渡ル組曲」 Kalos Gallery(宮城県仙台市)
2013.2.5 – 2.17 「Life is beautiful -光の森-」 iia gallery(東京都中央区・日本橋小伝馬町)
2013.7.22 – 8.3 「音のない言葉」 Art Gallery M84(東京都中央区・銀座)
2013.10.20 – 11.24 「そのときの光」 西会津国際芸術村(福島県西会津町)
2014.2.12 – 3.3 「音のない言葉」 珈琲楓舎(風花画廊内)(福島県福島市)
2015.4.1 – 4.13 「光の森」 珈琲楓舎(風花画廊内)(福島県福島市)
2015.9.14 – 9.26 「風姿」 Art Gallery M84(東京都中央区・銀座)
2016.5.25 – 6.6 「風の向こう側」 珈琲楓舎(風花画廊内)(福島県福島市)

渡邉 里絵香
1986年 福島県生まれ
2010年 東北芸術工科大学卒業
《個展》
2010年 福島県 カフェギャラリー風と木
2011年 『ムービングフォレスト』 宮城県 アートルームエノマ
2011年 『渡邉里絵香ドローイング展』 宮城県 美術カフェピクニカ
2014年 『幸福な若者たち』 東京都 GALLERY b. TOKYO
2014年 『幸福な若者たちin仙台』 宮城県 アートルームエノマ
2016年 『とうめいなちから』 福島県 珈琲楓舎
《受賞・入選》
2008年 『第14回ふるさとの風景展in喜多方』 奨励賞
2010年 『第5回西会津国際芸術村公募展』 大賞
2013年 『シェル美術賞2013』 入選
2014年 『シェル美術賞2014』 入選
2014年 『第19回ふるさとの風景展in喜多方』 大賞
2014年 『リキテックスアートプライズ2014』 入選
《収蔵》
『ミントティー覗くきょうだい』 福島県 喜多方市美術館

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