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斎藤 大幹 「墨色の満州 結局この世界から見捨てられた人たちのために」展

墨色だけになった世界を想像してみる。

皮膚の色も目の色も同じ世界。

あくびした時にでる涙と極限で流される涙が同じ色の世界。

マクドナルドのハンバーガーと粟で作ったお粥が同じ色の世界。

極寒の雪景色と夕焼けに輝くアカシヤの色が同じ世界。

墨色だけになった世界を創造してみる。

墨色の満州を想像/創造してみる。

展示作品 1 「幻国印象記」(上映ver)

展示作品 2 「畏れ|おののき」

<アーティストプロフィール>

斎藤 大幹 Saito Hiroki

1994年、山口県生まれ。
東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻在籍。
「希望なき人のために希望は私たちに与えられている」(ヴァルター・ベンヤミン)を箴言としながら映像制作を学ぶ。所属先では「満州国」の実態を政治、文化、経済を横断するかたちで研究している。