2022年6月11日(土)~7月1日(金)まで東京都美術館で開催された「ものののこしかた」展。
7月16日(土)より西会津巡回展を西会津国際芸術村にて開催します。
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「つくること」と「のこすこと」を区別しないアーティストによる想像力で生成された世界では、
明日の日記が記され、地図なき場所が創出される。
記録写真の対象が変幻し、全ては夢だったと気が付いて異世界に行くこともある。
このような過去と未来、記憶と妄想、現実と虚構を共に引き寄せる収集作業によって、
異なる領域の物語や時代の間で新たな出会いが促される。「ものののこしかた」とは、そのための方法に他ならない。
福島県会津地方で教員・郷土史家として活動し、失われつつある地域の記憶を数多くの絵画や版画に描き残した古川利意(ふるかわとしい/1924-2020)。
古川氏の作品を収蔵する記念美術館設立への取り組みを起点に、本展では、「ものののこしかた」≒「アーカイヴ」について考察していきます。
各作家たちは、異なる時間や領域、現実と虚構の間を行き来し、そこで紡ぎ出される様々な物語と向き合いながら、想像力とともに成る「のこすこと」の多様なあり方と、その可能性を提示します。
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【ものののこしかた】
開催日時:2022年7月16日(土)〜9月4日(日)
10:00〜17:00(祝日を除く 月・火 休館)
開催場所:西会津国際芸術村
観覧料:無料
展示構成|一般社団法人コロガロウ/佐藤研吾建築設計事務所
文章構成|居村浩平、古川智杉
デザイン|福西想人
翻訳|安永葉月
主催|Summer Catch Salmon、西会津国際芸術村
協力|古川利意記念美術館「農とくらし」
問合せ|furukawatoshii.mg@gmail.com
Summer Catch Salmon グループ概要
記憶・伝承・物語といった「のこされたもの」から感じた閃きを
捉えて表現するアーティスト・グループ。
メンバーは、東京都美術館で開催される本展と並行して、
福島県西会津町奥川地区真ケ沢集落における
古川利意記念美術館の設立にも関わり、出品作品はどちらの会場にも展示することを想定しています。
このような「中央」と「周縁」の交換の可能性を示す試みを通じて、
場所や制度による規定から漏れ出す「私たちの記憶装置」を鑑賞者と共有することができれば幸いです。
Summer Catch Salmon 参加作家 (50音順)
畠中 瑠夏
古川 利意